今日は朝から学科の同期たちの修士論文発表会でした。
同期は修士卒。同時に俺は学部卒(T∇T)

いやー、しかし人の研究っつーのはホンマ全然分からんわ〜w
特に物性の実験系はイントロから意味不明なのも珍しくなく。。
自分が興味あった宇宙線とか超低温とかは比較的楽しめたけどね(^^)
うちの研究室には修士がいーひんから、一番興味ある分野の話は聞けへんかったけど。

俺は理論系やから、やっぱ理論物理の話が聞きやすかった。
アプローチの姿勢というか、根底のスタンスが同類やからかな。
その辺がどうしても実験屋さんとは違ってくるんよねw
 
 
専門外の分野の研究発表を15分間集中して聞くってのは
疲れるけどいい経験やった。
レベルの高い空間で高次元の議論を聞く機会ってそうないし。
もう自分の勉強は終わったけど、たっぷりと刺激をもらい、
やっぱり俺は物理が好きなんやなーと再認識( ̄∇ ̄)
 
 
そんで、発表してる同期たちがすごい輝いてて、
そこに至るプロセスの苦労とか抜きに考えるとむっちゃ羨ましかった!
やっぱ俺も院に行きたいな〜・・・ダブってなけりゃね(苦笑)

人によって研究の濃度もしゃべりの上手さもまちまちやけど、
なんか「俺はこれに賭けてきたんじゃー!!」っていう気持ちが現れててカッコよかった!
 
 
 
【余談】
さっき聞いた話によると、
物性系の研究室に某工業大から工学系の院生が来てて、発表会見てたんだと。

で、お疲れ会である発表者に「結局、それは具体的に何の役に立つの?」と聞いたらしい。

それに対する周囲みんな(先生も学生も)の反応は完全に一致。
その話を聞いた俺の意見ももちろん一致。

「はぁ?そんなんどうでもいいやん!
面白い本質が一つ分かった。それ以上に何がある?」

さすが理学部の住人ww

分かりますかね〜
これが我々理学系の人間と工学系の人間との根本的な差なんです。

理学のモチベーションは、
「物事の本質を理解したい。もっと知りたい」という学術的な知的好奇心。

工学のそれは、(想像ですが)
「もっとすごいものを作りたい。すごいことが出来るようになりたい」
という産業的な創造への向上心。

例えば、
「宇宙の果てってどうなってるの?」は理学的、
「トップチームのF1マシンはどうしてあんなに速いの?」は工学的な興味と言える。

別に優劣なんてないんですよ。
どちらに興味を持つかは人それぞれで、どちらも有益で大切なこと。

特に、これから大学を選ぶ理系の人は、
自分がどっちなのかを見極めることは大学生活の濃さに関わるかもよ。

コメント

s_raptor
s_raptor
2008年2月10日10:12

僕は自分の研究を考えると
「これが一体何の役に立つんだろ。。。」
とよく考えちゃいます。用途とか応用とかが真っ先に頭に浮かんできてしまいます。
やっぱ自分は工学の人間だなぁってケン坊さんの日記みて実感しました。
もちろん本質解き明かすのも嫌いではないのですが。でも得意ではないですw
知り合いの先輩に学部は工学部で院で理学部行った人がいるんですけど、
やっぱ空気とか考え方の違いに驚いたそうです。

ケン坊
ケン坊
2008年2月11日20:51

> s_raptorさん
やっぱり違いって出てきますよね。
大学で生活するうちに環境に毒されるんでしょうか?w

僕らは「何の役に立つのか?」という質問はタブーというか、
まともに取り合ってすらもらえないです。
だって、誰も答えられないから(^^;)
理論系ならまだしも、実験系ですらそうですからね〜。変なトコですww

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